まさかアレがブックマークされるなんて夢にも思わなかった。折角なので、海外と日本のマスコミを、ついこないだのレーシングポストの記事を使って比較でも。とっくに記事は流れているのであしからず。


Rebel rating above Guineas average, says Post expert
まずは2000ギニー。タイトルは「 Cockney Rebel は平均より上」とでも訳そうか。レーシングポストが今年の2000ギニーを勝った Cockney Rebel のレーティングを124ポンドと評価したという内容。中1より競馬を見始めて、クラシックのレベルを「平均より○○」と言ってしまう日本のマスコミの記事なんて見たことはない。そもそも日本ではJRA以外で相対評価をする人なんて居ないんだけれど、口が裂けても「例年より劣る」とか、「ラッキー」なんて言わないよなあ。勝った調教師にでも怒られそうだよね。


POST A LUCKY GUINEAS WINNER
http://www.sportinglife.com/racing/story_get.dor?STORY_NAME=racing/04/05/16/RACING_Poulains_Snap.html
ちなみに、スポーティングライフは2004年のフランスの2000ギニー、Poule d'Essai des Poulainsを勝った American Post に対して、「ラッキー」と言っている。先頭だった Antonius Pius が最後でヨレてまともに走れなくなり、 Antonius Pius の気性が災いしたから勝てたので確かにラッキーだった。この後、 American Post はイギリスダービーの前売り単勝の人気が勝ったのに下がり、誰もが実力で勝ったと評価しなかったんだけど、これを日本でやったら調教師もオーナーも怒りそうだよね。


Finsceal 'best filly or mare in world' after Guineas rout
次は1000ギニー。「 Finsceal Beo は世界一ィィィィィィィィィィ!!」。ちなみに、filly or mareなので、古馬も含めて、3歳の Finsceal Beo が世界のトップだと言っている。これが「褒める時はしっかり褒める」の例。褒めすぎている気もするけれど、 Finsceal Beo は確かに強い。


前述したとおり、相対評価をすることがない日本のマスコミと、独自に「レーシングポスト・レーティング(RPR)」を発表しているレーシングポストを比べるのは無理っちゃあ無理だけど、面白いと思うんだよね。高松宮記念を勝った後は「強い強い」と言ったくせに、安田記念スプリンターズステークスの前になると「群雄割拠」と言っちゃうよりかは。