仏生産者の憂鬱

フランスの生産者達は、一連のフランス生産のトップホースが外国のスタッドに種牡馬入りすることに危機感を募らせている。しかし、どうやら今年のPoule d'Essai des Poulains勝ち馬 Falco はフランスに留まることが確定的らしい。
オーナーブリーダーのWertheimerが50%の権利を有する Pivotal 産駒は、現役を終えたらHaras d'Etrehamに種牡馬入りする予定。他に、ノルマンディー他に複数のスタッドを所有するLady Chryss O'Reilly、NiarchosのHaras de Fresnay-Le-Buffard、MoussacのHaras du Mezerayも権利を所有している。


と、ここでふと昨年8月の記事を思い出した。その勢いでメモ。約100のフランスの生産者が集まった年次会合で、トップレベルの種牡馬を欠いていることに因るところが大きいと考えられる、危機的現状にどう取り組むか、という話題。
その会合の前日で閉幕したArqanaのDeauville August Yearling Saleで、フランスで繋養されている種牡馬のシェアは40%だった。フランスで行われたセールなのに、フランスの種牡馬は半分以下だった。また、約800頭の繁殖牝馬がフランス国外の種牡馬と種付けし、その市場は900万ユーロ相当。
会合の議長を務めたBernard Ferrand氏は会合の前にDarley、Coolmoreと連絡を取り、解決策を見つけることを試みたとのこと。彼らも、もしフランスの馬産が衰えれば、彼らのビジネスが損害を被ることは知っている、と。


さてさて、逆襲はあるんだろうか。次回は「仏生産者の消失」(大嘘