何とか

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凱旋門賞の前に、フォワ賞(9月10日、仏・ロンシャン、GII、4歳上、芝2400メートル)などステップレースを使う可能性もある。

 実のところ古馬のArcのトライアルはPrix Foy (G2)が唯一。Longchampで同距離だからではなく、「ここから本番へ」と意図して使われているのがPrix Foyしかない。9月のNewburyにArc Trial (G3)があるが、これはArcのTrialと言うよりもそういうレース名なだけで、昨年のArc Trial出走馬はArcには出ていないし、一昨年は2着の Imperial Dancer 唯一頭。ぶっちゃけ関係ない。

 では9月の前半くらいに何かないかと去年のレース結果から探してみると、La Teste De BuchのGrand Prix du Sud-Ouest (LR・2400m)、ChantillyのPrix de Boulogne (LR・2000m)・・・とまあ、2レースしか見つからなかった。Gレースですらない。フランスはPrix Foyだけで十分なんだろう。

 イギリスやアイルランドにまで手を広げればSeptember S (G3・12F)や前述のArc Trialといったものがあるが、日本人がArcの前にフランス以外の国のレースに出走させるほどの図太い神経を持っているとは思えないので考えない。まあ図太い神経を持っていたとしても、Irish Champion S (G1)とPreis von Baden (G1)をArcの前に使うことはないだろうが。

 今年の宝塚記念は6月25日で、Arcは10月1日。3ヶ月の休み明けでArcを勝った馬は近20年では居ない。Prix Foyは手軽でも手頃でも手薄でもなく、ガチの勝負をすることになるだろうがやはり使って欲しい。